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留学生 「ナンジャコリャWhat is this?」

大学院には留学生や 外国からの研究生が多い。

Lさんは インドからの留学生(インドネシアやったっけ?)。
去年の6月くらいに隣の研究室にやってきた。
背もトシも おれより下やけど 割腹がいいので なんとなく さん付けで呼んでいる。
勉強机はオレのとなり。 なので 色々教えてあげる。
っていうか 勝手に覚える。
おれが日本語でなにか言うと イチイチ その意味を聞いてくる。
最近はあまり言わなくなったが 半年くらい前まで
「ナンジャコリャWhat is this?」と連発してた。

「ナンジャコリャWhat is this?」
「This is うちわ」
「ナンジャコリャWhat is this?」
「This is ラーメン」
「ナンジャコリャWhat is this?」
「・・・(うざ)」

何で2回言うねん。
ナンジャコリャ と What is this? って おんなじ意味やんけ。

ある日 日本語が上達してきたLさんが「タイフーッテ ナニ?」
と聞いてきたので 正しい台風の知識をみんなで教えてあげた。

「タイフーのせいで人が死んだりするねんで」
「外にでられへんくなる」
「いろんなものが 飛んでくることもあるやで」
「タイフーの日は スカートがはけない」
「タイフーには 目があんねんでー」

Lさん「オウ!  タイフー ヤバ!!」
ほんとに びびってました。
でも ウソは教えてない。

それからというもの 「タイフー イツゥクルン? タイフー イツゥクルン?」。
Lさんは 台風がくるよって教えてあげた次の日は絶対に
学校に来ませんでした。 きっと家でおびえていたんでしょう。

大学院には留学生や 外国からの研究生が多い。
大学院には変わった留学生や 外国からの研究生が多い。

あれから Lさんの日本語の上達は ピタリと止まったような気がする。


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図書館の華

図書館に Yちゃんという女の子がいる。
去年から ウチの学部の図書館に勤務している司書官だ。 美人。
司書というのは図書館に勤務するための国家資格らしい。

彼女がきてから 図書館にヒトが増えた。
別に本を読みにきてるわけじゃないだろう。
別にレポートを書きにきてるわけじゃないだろう。
別に研究資料を集めにきてるわけじゃないだろう。
Yちゃんだ。

でも 彼女は女の子からも 人気がある。
欲しい本が 本棚に無いときには 一緒になって探してくれる。
地下の書庫にあるときは 埃まみれになって とってきてくれる。
5時に帰れるのに 残業もする。 残業手当てないのに。
そして なにより 本棚が整理された。
彼女だけの力じゃないだろうけど 学生によって メチャクチャになった
本の順番が 確実に整ってきている。
とにかく がんばり屋さんだし 明るい。 いい子だ。

大学院って とこは かわいい子が少ない。
ってか 女の子が少ない。
まだ 農学部はいいほうだけど 
工学部とか理学部はオトコ所帯ばっかでヒドイらしい。

実際 学部生の頃なんかは オレも 服装には気を使っていた。
でも 院生になって 忙しくなってくると・・・ こうなる。
「昨日なに着たっけ。 ま いいや これ着てこ。」
「あれ 泊まりですか?」
・・・
最近 いつ服買ったっけ。 ってか コンビニ以外で買い物したっけ。

でも これからは ちょっと 余裕もって 買い物とか行こう。
少し キレイなカッコしよう。
どっか ドライブでも いこう。
夏になって 少し休みとれたら 旅行いこう。

だれと って?
Yですよ。 
最近 付き合いました。 もう呼び捨て。
でも 学校ではナイショ。


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研究者の人格

春から あたらしく4年生になるコ達が 研究室に入ってきた。
なかなかに個性ぞろい。
どうも研究室というのは その部屋のBossの性格を反映した構成メンバーになる。
長年 研究室にいるオレの持論。
3年生までの授業や実習での 教員の印象がそうさせるのだろうか。
既にご紹介したとおり うちのBoss O教授はバリバリの体育会系だ。
だからなのか 明るいコが多い。 Tさんは例外。
一方、ひとつ下の階のT教授の部屋は どんよりしてる。
覇気がない。 研究室対抗の球技大会など 参加しているのを見たことがない。

うちの新4年生については またオイオイ話すとして
今回は T教授の部屋に昨年はいった 学生について。
今年の春から院生になる彼の名は Wくん。 
まじめ めがね ねぐせ ねくら などが彼を表すキーワードとなる。
N田2世の呼び声も高い。
上記のオレの理論にぴったりと納まり 行くべき部屋に行くべきヒト行ったことになる。
2年前 彼がまだ3年生だった頃 教授の手伝いで行った学生実験で
彼は同じ斑の他の学生と一緒に実験はしていなかった。
理由を尋ねると 他の学生は失敗するけど 自分は失敗しないから。
うわ~ なんって ひん曲がった性格なんだ! そして自信過剰。
せっかくの同期なんだから 失敗しても 「いいよ。いいよ。気にすんな。」って
いうのが 仲間なんじゃないのか?!
構内で たまに彼を見かけると いつもひとり。 さみしくないんかなぁ。

彼の研究は 今までの先輩の成果もあって すばらしいものになりつつある。
ある薬の開発に関わる基礎研究で 薬剤の認可は まだまだ先のことだけど
発売されれば 売れると思う。 卒論としてはすばらしすぎる内容だった。

なんでもそうなんだろうけど
ヒトとして どれだけすばらしいかってコトが 結局のところ 重要なんだと思う。
薬の開発者が 他人をオモウ気持ちがないってのは どうなんだろう。
医者なんて 直接触れ合うわけだから もっと人格者であって欲しい。
もちろん うちは農学部だから Wくんの成果で できる薬は動物に使うもの。
それでも 動物だからって 簡単に考えられんよ。 おれは。
人格度を測る 機械か方法 だれか創ってくれんか。


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ただいま

昨日 ロサンジェルスから帰ってきました
疲れました

学会 初日はボーゼンとしてました
時差ぼけなんて たいしたことないなんて 誰が言うたんや

学会自体は 楽しかった
有名な外国人の研究者の顔を知って 「あのヒト、オンナやったんや」とか
実は意外にキサクな人だったり 体臭がキツかったり・・
発表のとき おれのエーゴはほとんど通じんかったけど
興味もって 質問してくれたヒトもいたり
中国人と 共通の漢字で盛り上がったり
なかなか 思うコトは いっぱいあった 行ってよかったと今は思う

学会の最終日は 晩メシが終わると 大ホールでパーティがあった
ちゃんとしたバンドを呼んだ ダンスパーティ
はじめは 尻込みしてた 日本人コミュニティーも 最後は 踊りまくってた
某研究機関のエライ日本人は まるで阿波踊りだったけど
S大のT教授も はじけてた
そんな体型で そんな激しくツイストしたら 捻挫するぞって思ってたけど 
帰国後 病院いったら 指を骨折してたらしい ^^ おもろすぎる
ダンスが原因かどうか知らんけど アホやな~

ロサンジェルスの街は ゴミが散乱してて きたねーし ションベンくせーし 
で ブラブラしてると 10人に1人は 日本人だったと思う
住んでるひともいるんだろうけど この時期 学生は旅行シーズンなんやった
街に植物が ほんっとに少ないな~って思った
まだ 東京のほうが あるんじゃねーか? 
街路樹の植わってるとこは 舗装されてて 
日本みたいにちょっと土の部分が見えるようになってなかった
だから よけーに 冷たい感じがして もっかい行きたい街ではないな
植物って重要ですね
そういや 学校の植物は 枯れてませんでした
バイトの2年生くんが 水やりしてくれてました おみやげやったった

ロサンジェルスでの最後の夜 3時過ぎ
「ヘルプ ミ~~~----!!!」って 聞こえて むっちゃ怖かった
メリケン おそるべし 


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学会に行ってきます

毎日 毎日 実験 実験 失敗 失敗 自己嫌悪 自己嫌悪
それでもやってくる学会。
研究は発表するためのモノ 発表する場は学会なのである。
日々の研究を「陰」とするなら 学会は「陽」。
他の大学の先生や研究者 学生なんかとの交流の場でもある。
学会で 情報交換することで 自分の研究のヒントをもらえることも多い。

学会には 大きくわけて 国際学会と国内学会がある。
国際学会は 数年に1回 世界のどこかで開催される。
国内学会は 年に1、2回 行われる。

んで 来週から 1週間 アメリカで開催される国際学会に出席してきます。
発表なんかも してきます。
ちょうど一週間後 帰ってきたら 次は三日後に国内の学会がある。
これはキツイ!
今から 国内の発表のほうの準備も終わらせておかないとイカン。

だいたい この年度末の時期は 院生は忙しい。まとめの時期だから。
動物達のお世話も おざなりにされる傾向がある。
4回生は 卒業前で 遊びにいっちゃって いないし 院生は忙しいから。

昨日 ラットのケージの餌がないことに気づいた。
いつから やってなかったんだろう? 
餌いれてやったら 見たことないくらい ガツガツ食ってた。
ちょっと ドキドキした。 あぶねー。 結構ギリやったんちゃうか?
来週 帰ってきて 植物が全部枯れてたりしたら どないしょ っとかって思う。
一応 残るヒトに頼むけど 不安だ。
だって 残るヒトって Tさん(http://blog.so-net.ne.jp/firefoxy/2005-02-18)だけなんやもん。
Tさんは 昔 国際学会で発表して どうも 質問のエーゴがわからんくって 
嫌な思いをしたらしい。 だから 行かないんやって。 
トホホ・・ あんた研究者やろ?
どうか Tさんが 水やりを忘れませんように。
水やりすぎて 枯らしませんように。

ほんっと 特に動物の世話は このままでは あかんよねってことで
教授に頼んで アルバイトを雇うことにした。 2回生の男の子。
2週間だけのバイト。
毎日の餌やりに ケージの中のフンの掃除。 あと換気。
1日1時間もあれば 終わるだろうけど 信頼をおけるヒトが残らないから。
2回生のコよりも 信頼されてない そこの助手!
あなたへの あてつけですよ?! 
せめて 植物のほうの管理だけは 頼みましたよ!

国際学会で なんか おもろいことがあったら 報告します。
もし 飛行機が落ちて死んだら 更新はできんけど。
植物が枯れてても ショックで しばらく更新できません。


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大学教員になる方法

Tさんは 新米の助手。 去年の4月から先生になった。
その前はというと もちろん学生。 この研究室の。
つまり オレの先輩にあたるヒト。
これが 頼りない。
昔っから そうだけど 一応 教育者だってーのに いいかげんなんやから。

Tさんは 微生物の研究をしている。
植物の中に入って 植物の成長を促進するような微生物だ。
ところが 長年に渡る Tさんのズサンな管理で
その微生物の 植物の成長を促進するパワーは 確実に弱まっている。
でも Tさんは 信じてる。 すんごいパワーがあるんだって。
オレが4年生の時 夜中3時まで 
そのパワーとやらについて 熱く語られた。 非常にメイワク。
Tさんが担当している学部生は 
「何回やっても 成長は速まりません。」って 泣いてた。 
半年間 その基本の実験だけをひたすら繰り返してたみたいだ。
Tさんのアドバイスは いつでも 「もっかい やってみ。」

こんなこともあった。
昔 Tさんは論文を書いて 投稿した。 しかし 審査員に クレームをつけられた。
試験した回数が 少ないっていうクレームだった。 
次の日 数が倍増してた。 
2ヶ月はかかる実験を 一晩でやったんか?
バレタら 追放モンやぞ?!

大学の先生ってーのは 教員免許がいらん。
教育に関心がなくても 大学の教員になれる。 

どんなふうにして そのポストにつくのか?
多くは 自分が所属する研究室の助手におさまる
または 他の大学の同じような研究をしている部屋の助手におさまる
稀に 今までとは 全く関係のない研究室の助手になるヒトもいる。
普通は 研究室の教授が公募を出して 応募者の中から
教授会の承認を得て 決定します。 でも デキレースだったりする。

では 助手になるための資格は?
これが ないんスわ。
博士の学位をもっていなくても 助手になっている先生はたくさんいる。
もっと 言うと優秀でなくても なれちゃったりする。
それが Tさんってわけ。
少しは 学生の教育指導ってのが本分だって 理解してもらいたい。

O教授は どうして このヒトを助手でとったんだろう。
そんなことより この制度 なんとかならんか? 
文部科学省のエライひと達よおー。 税金の無駄ですよ~。


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友人の娘の「愛」のこと 2

生まれたは いいが なにぶん 若い夫婦なもんで
親が まだまだ 遊び盛り。
学部生だったオレは 二人がデートしている間 子守をしたりしてた。
たまに 4人で メシを食いに行ったりもした。
愛は オレのことを 呼び捨てにする。
両親が そう呼んでいるから しかたないが なんか シャクにさわる。
でも カワイイから許す。
おまえは 将来ゼッタイ 美人になるよ。 ほんとに。

去年 久しぶりに 愛の両親から およびがかかって
法事に行くから 半日 愛と遊んでやってとの こと。
わざとシブって 昼メシ代をもらうことを条件に 引き受けた。
同級生にタカるなんて 情けない話だが
なにぶん いまだ学生身分なもんで 金が本当に無かった。

約束の日曜日 1時間遅れて 家に行くと もう二人は出かけてて
食卓に「出かける時は 戸締り注意」という メモが置いてあった。
愛は 既に起きていて 退屈だったらしく 飛びついてきた。
もう かわいいんだから。

とりあえず 一緒に テレビゲームをすることになった。
ゲームをしながら 何気に質問をしてみた。 以前から 気になってた質問。
「なあ あい。」
「なに~?」
「おまえさぁ 幼稚園で好きな子とか おんの?」
「ん~・・・ おらん。」
こ・・この 反応は・・ おるんや。 おるんやな? 
なんか知らんけど ちょっとショックを受けてしまった。
その後 テレビを見ていたら 愛が アルバムを持って走ってきた。
「なあなあ これがな~ マキ君いうねん。 ほんでな~ こっちがなあ こうちゃん言うねん。」
「そっか~ 愛は どっちが好きなん?」
「ん~ わからん。 どっちも。」
どっちも?! 6歳児にして二股?! 

夜 愛の父ちゃんに電話で そのことを伝えると 
やっぱり ちょっとショックを受けていた。 愛 正しい道を歩みなさい!
そして もうすぐ 小学校入学だね。 おめでと! 
愛しとるよ 愛。


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友人の娘の「愛」のこと 1

大学2回生の時 友人に子供ができた。 ヨメも友人。
ヨメは1ヶ月 事実を隠した。 メイワクをかけたくなかったんだと。
ダンナには 夢があって そのために大学に入った。
ハタチそこいらで 目標をもって 大学に来てるヤツは少ない。
そのへんを ヨメは理解していた。

んで ダンナよりも先に ヨメから相談をうけ 付き添って病院に行った。
事実が明らかになったあと 病院で ヨメは泣いてしまった。
病院関係者の オレを見る目が 冷ややかだったのは 言うまでもない。
その日のうちに 三者面談。
ヨメは嫌がったが 言わないと いかんことなんやから。
ダンナはすぐに 結婚を決意した。
と 同時に 退学の決断もした。 即答だった。
エラい ヤツだな~っって 心底思った。
ヨメより 先に 泣いてしまった。
そんなオレを見て 二人が笑っていたが 気にならなかった。

うらやましい。
家に帰ってから そう思えてきた。
あんな 夫婦になりたいって きっと ダレもが思うんだろうな。

ダンナは 老舗のお茶屋さんの 次男。
継ぐつもりは無かったが 結婚を機に 家に戻った。
相当 継ぐのが嫌だったらしいが 大人になったんだろう。
ヨメと子供ができて 兄貴は就職してて ちょっとずつ老いていく両親。
自分自身のpriorityは 一番下。 友達に対してもいっつも そう。
大学で できたオレの一番の親友。

おじさん おばさんは 大喜びしてた。
ヨメは 二人にとっても お気に入りの娘で 
しかも 孫と後継者を しょって ウチにくるってんだから カモとネギより上。

9ヶ月後 ヨメのお腹から「愛」が出てきた。


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たいしたことないオレ

昨日は バレンタインデーでしたわ。
結構 ギリをもらった。
そういや毎年 お返しをしたことがない。
今年はしようと 思う。

同じ階の研究室のKさんから ギリをもらった。
そういやKさんは ここ3ヶ月ほど 大学に来ていなかった。 顔をみなかった。
最近は 元気がでてきて 研究を再開しているようだが 
大学院生での登校拒否者は 非常に多い。
全国では ウン万人といるらしい。
オレなり原因を考えてみた。

大学院ってとこは 基本的に 社会不適合者が多いと考えていただきたい。
まともな子も いるにはいるが 変なヤツは多い。
どう 変かというと N田に代表されるように 対人関係をちゃんと築けないのだ。
N田は すごすぎるけど とにかく 変なヤツは多い。
そして 偉そう。 
大学院に進学したことを立派だとでも考えているんだろうか。
たしかに 世間一般に 偉いとか賢いとされる風潮が根強い。
近所のおばちゃんも 親戚のおっちゃんも
「すごいね~ 大学院にいるなんて えらいね~ かしこいね~」ってなもんだ。
しかしである。
大学院の試験は ものすごい簡単なのである。
大学受験なんかと比べると 科目数も難易度もケタはずれに簡単。
科目数は だいたい 専門教科2科目と英語 あと面接っていうのが一般的。
専門教科も 数学や 物理や 国語や 日本史に比べれば 楽ラク。
英語も 専門的な内容の英語がでる。
うちは農学部なので 環境問題・遺伝子組換え作物・農薬汚染 etc.
なので 大意がわかれば答えやすい。
国立大学が独立行政法人化した去年は 合格率がかなり落ちたが
それでも 8割9割は合格したはず。

こんなもんだ 大学院なんて。
ようは 院にすすんでから なにを成し遂げたか。
それは 成績なんてもので 評価できるモンじゃない。

ウチの大学は エリート面したヤツ 甘えられて育てられたヤツが多い。
たぶん ウチに限ったことじゃないと思うけど。
バイトも家庭教師とか塾講師みたいに バイトなのに生徒に対してイバレる
そういうバイトしかしたことがない子が多い。多すぎる。
バイトすらしたことないって子も 結構いる。
接客とかを経験してないので ガマンや根気を知らないのだ。
体育会系の部活をしてたヤツは 実験をがんばる。 ガマンを知ってるから。

研究ってものは そうそう うまくはいかない。 なんでもそうだけど。
行き詰ったとき 踏ん張れない子は・・・・ 来なくなる。
オレの周りでも 10人弱は 登校拒否者がいる。
そのまま 大学院を辞めて 就職した同期もいる。
そいつは 正しい選択だったと思うけど 
24、5歳にもなって ひきこもりになってしまうヤツもいる。

だから 皆さん 大学院生なんて たいしたコトないと思ってください。
ただ 中には 頑張ってる子もいるんだろうなってくらいで。
あなたの周りで
「大学院生なんて たいしたコトないですよ~。」
って言ってるヤツがいれば そいつはがんばってるヤツだと 思ってやってください。
おれは たいしたことありません。


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光るラット

大学には いろいろな生物がいる。
ラット ウサギ ウマ ウシ N田 カエル メダカ 
ノラネコ ノライヌ ノラウサギ ノララット あと植物たち

隣の研究室は おもに動物をつかった研究をしている。
研究内容は 農学部のくせに 医学部に近いことをしている。
だから お金持ち。
1年に ウン億というお金を浪費しているらしい。

動物の飼育室は お隣さんとルームシェアしている。
実際は すみっこを貸していただいてるカンジだけれども。

先週 1つ下の学年の Tかし君が
なにやら おもろいもんを見せてくれるっていうんで 飼育室に行った。

手には ハンディBLBライト。 
クラブとかバーとかのトイレによくある ブラックライトを思い出していただきたい。
白いものにあたると 光って見えるアレである。
それに近い波長の蛍光灯の携帯用。

BLBライトは 特殊なタンパク質にあてると そのタンパク質が緑色に光る。
このタンパク質を GFP(Green Fluorescence Protein:緑の蛍光のタンパク質)
といい 1回生や2回生の基礎実験でも用いられる安定で安全なタンパク質である。
最近では 高校の授業でも 使ってるとか。

Tかし君は 部屋の電気を消し それを うまれたてのラットにかざした。
暗闇の中 ラットの全身が緑色に光る。
体細胞の中で GFPが合成されるように 遺伝子を導入したのだ。
「おお~」と 最初は 思った。
「あれ Tかし君のテーマに この光るラット関係あんの?」
「ないっすよ~」
彼は試しにやってみたと 言った。

その後 別の研究室の子だということを忘れて えらい説教してしまった。
さすがに納得して反省してくれた様子。

でも ふと思った。
オレは植物を扱ってるけど 遺伝子を導入したり 枯らしたりしてる。
動かないけど 彼らは悲鳴をあげているのかも。

研究というのは たくさんの命を踏み台にして 成り立ってる。
いまさらだけど 自分も 日々の中 Tかし君と同じ感覚でいたことに気づいて
少し 怖くなった。

あと ちょっと怒りすぎたよ。
ごめんよ Tかし君。
あとで ハトサブレ持っていってやるからさ。


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